【AP】業務で使うタイプのWi-Fi

概要

仕事とプライベート、合わせて30台以上Wi-Fiルータ/アクセスポイントを使ってきました。
安定した無線ネットワークを構築する観点でWi-Fiまわりについて、遭遇したケースを記事に残します。


設計段階の話

次の場合は無線ルータではなく、アクセスポイントを2台以上導入します。
・20台以上接続する予定がある
・飲食店やコワーキングスペースで不特定多数が使う用途で導入する
・別のネットワークがある(自宅で使わない)

多くのメーカは、同時接続台数50台などと申告していますが、これは嘘です(図1)。

図1.同時接続台数の例

理論値50台なら、実際はその4割、この場合は20台くらいで見積もっておくと良いと思います(それを超えるとSSIDが消滅したり極端に通信速度が落ちたりと、正体不明の不具合に悩まされることになります)。

不特定多数の端末が接続する場合、2台以上のAPを併用するか、場合によってはフリースポット製品を使うらしいです(図2)。大抵は前者で何とかなります。

図2.Buffalo FS-S1266

SSIDが消滅する不具合が起きているときは、接続台数が多すぎる(AP1機に40台とか接続してたりする)ケースをまず疑うべきです。それから、電源ケーブル・機器故障と検査していくと良いです。

さらに、SSIDは出ているのに通信不能になってしまう不具合の9割は
①電波干渉(Wi-Fi Analyzerで見ると周波数が被ってる)
②LANケーブル抜けてる
の2パターンです。

特に②のコンセントが抜けているケースですが、小型のタコ足配線だと余裕でプラグごと抜けてたりします。本当です。


無線ルータ

無線ルータについて一言触れておきます。ルータと言って多くの人が思い浮かべるのはこちらで、メーカごとに結構差があります。

各メーカについて所感をまとめておきます。内容はあくまで私の意見であって、職場や業界を代表するわけではありません。

・Buffalo

業務用のAirStation Proが有名です。Buffaloは国内メーカで、サポートも比較的良いです。

図3は購入したことがある民生用機体の1台です。Wi-Fi6 (802.11ax)に対応しており、無線速度は400Mbpsが出ました。

図3.Buffalo WXR-5700AX7S

軽微な不具合のメモです。

・PS4を接続して「接続チェック」を行うと無線が止まる(修正パッチが配られているのに直っていない)
・再起動しないで使い続けると無線が止まる

などの問題を Wi-Fi 5 対応機器の一部で独自に発見しています。

Buffaloさんは、家庭用の無線LANルータでは2018年時点で6割近いシェアを取っています。ただ商品ラインナップはあくまで民生寄りなので、人の入れ替わりが多い過酷な環境で導入するのは厳しい印象です。

・tp-link

中国のメーカです。比較的安価でデザインセンスが抜群です。

Wi-Fi6 (802.11ax)に対応している機器で、図4に示した tp-link ax73 を導入したことがあります。

図4.tp-link ax73

この機器は不具合があり、同メーカの他の機器も含めて、

・チャンネルをW53/W56に固定していても、レーダとの干渉を検知するとチャンネルは強制的にW52に移行し、自動的にW53/W56に戻らない。
・何かのタイミングで、W52のチャンネルに勝手に移行する(しかも戻らない)

という事情で使えなくなってしまいました。W52のチャンネルをPOSシステム等で固定で使うことが多い飲食店では避けざるをえません。


後日この不具合を指摘したところ、図5のように事情に応じて返品できるとお知らせ頂きました。1日で返信来ました。サポートが好印象です。

図5.電波不具合に関する問い合わせ


・Elecom

とにかく安く、スリムなデザインが特徴的です。

かつて使っていた機体のうち一つが、図6のWRC-1167です。

図6.Elecom WRC-1167GHBK-S

筐体が爆熱、排気用のファンから絶妙なフレーバーチョイスのミント臭、Wi-Fi接続がブツブツ切れるなどの問題こそありましたが、一応Wi-Fiルータと呼んで差し支えない性能を有しており、筐体の状態を表すLEDが4つ付いています。

なおこのメーカのUSBハブ(U3H-A408S)はドライバがありません。Windows Server2019、Windows10、Ubuntuの全てで使えずなんとも言えない微妙な気持ちになりました。


・NEC

Atermシリーズを展開しています。

図7の機器(Aterm WG1800)を使ったことがあります。

図7.NEC Aterm WG1800

とくに大きな不具合もありませんでした。11ax, acあたりでは色々な噂を聞くのですが、2021年時点で、11n規格までの民生用Wi-FiルータはNECさんのものを選んでおけば間違いないと思います。

Wi-Fi 6(11ax, ac)対応のルータに関してはリリース直後、ファームウェアの不具合が多く報告されていましたが、今後は徐々に改善されていくのではないかと思います。

同社のUNIVERGEと、日立のL2スイッチが文教向けに納入されているのを実際に見たことがあります。NECさんは、レジなどで培ったハードウェアやファームウェアなど低レイヤの技術と知識が強い印象です。Web UIが微妙に使いづらいのでそこだけ改善してくれれば無敵ではないかと思ってます。

・Logitec

うーん。

・コレガ

界隈だと、ウン○レガなどと不名誉な名前があります。Elecom、Logitec、コレガ、プラネックスを合わせて四天王などと某掲示板で言ってるのを聞きました。

・PLANEX

旧PCiです。価格面に関しては企業努力が実を結んでいるかと思います。

かつて、同社のs0016ffを使っていました。パスワードを忘れて本体を初期化出来ず、文鎮と化してしまったという経験があり、今も改善されていないとかナントカ・・・

PLANEX:PRODUCT:HUB:10M/100M:S-0016FF
図8.PLANEX s0016ff

・ASUS

IEEE802.11ac以降の製品を購入するのであれば、このメーカのものを勧めます。ノートパソコンのセキュリティに関しては一時期、話題になりましたが、それほど悪い話も聞かないのでスタンダードに使えるのではないでしょうか。



アクセスポイント

最近だと、メッシュWi-Fiという選択肢もあるのですが、業界ではまだアクセスポイントが主流だと思います。

各社の製品の様子も下にまとめます。

・YAMAHA

同社のRTXシリーズとの相性が良く、使用中のスイッチやアクセスポイントを自動でまとめてくれるスイッチ制御が使いやすいです(図9、一部非対応機器あり)。サポートもすごく良いです。

図9.スイッチ制御機能

最近だと、WLX302(図10)やWLX313を使う機会が多かったです。割と故障率が低く、5年で故障した機体は9台中1台でした。

図10.YAMAHA WLX302

値段は割高です。あとは業務用あるあるだと思うのですが、修理自分で出来るでしょ?みたいな雰囲気はあります。これでもYAMAHAはかなり良心的な方です。正規の修理依頼で、技術料1万円+部品代(数千円〜)+送料(1,000円)がかかります。

サポートはとても親切です。


・Buffalo (AirStation Pro)

文教向け(高校/大学)でよく採用されているのを見かけます。2020年によく目にしたのは図11のAirStation Pro WAPS-AG300Hですね。やや大きめのオフィスとかでも結構よく使われていた気がします。

とにかく設定が簡単で、家庭用に近い操作感です。製品バリエーションも豊富な上、価格も手頃なので、立ち位置はかなり民生寄りです。

図11.Buffalo AirStation Pro WAPS-AG300H

Buffaloの製品は、たまに調子が悪くなって再起動したら直る機体が混ざっていることが多いように思います。製造ロットによるものか、購入時期によるものかは分かりませんが、機器やアンテナを交換したら改善したケースも頻繁にありました。

全く関係ありませんが、同製品を利用した「ギガらくWi-Fi」というサービスが某NTT東○本から提供されていましたが、ちょっと速度が遅かったです。全然ギガじゃないやんけ。餅は餅屋だなあ、と。

・Cisco (Meraki)

CLIで設定します。というかWebUIは使い物にならないと思います。Ciscoの良さは機能の豊富さとIOSの使いやすさです。

とりあえずCiscoの良いやつ買っておけばなんでも出来ます。データセンターでも何でも作れます。



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国産だと、ICOMが良いと聞きます。他にもNetGear, Juniperも無線機器を販売しています。私自身、業務用アクセスポイントについては、まだ詳しい状態ではないので、今後も記事の内容をアップデートしていくことになると思います。

作成者: rarafy

2013年くらいからUnityを触っているかもしれません。 特に書くこともありませんが、趣味は部屋の掃除です。

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