【通信】NTT開通工事で使う光ファイバ部材

※本記事は個人的なメモ書きであって,何らかの見解を表明したものではないのであしからず.また資料や図も個人的に使用しているものなので正確性に欠ける部分はあしからず.


概要

光ケーブルの宅内から電柱への線路を考えるとき、次の図に示す3色の経路を通過する.

詳しく分けると

・クロージャ(電柱)→MDF【ドロップケーブル】 ※青
・MDF→宅内コネクタ【インドアケーブル】 ※赤
・宅内コネクタ→ONU【光パッチケーブル】 ※黄

の3種類である.光線路の設置にあたっては,3種類の光ケーブルを用意する必要がある.

中古市場に某通信大手N社の指定コネクタ等が出回っており、それら通信部材についてまとめる.


ケーブル・コネクタ等

ドロップケーブル用光コネクタ

これは電線から引き込むときに使うものだが,見分け方は黄色の部品が入っているかどうか.また型番は下記の通り.

・FAST(N)-SC-SM-2CL/GT 【市販品】


インドアケーブル用光コネクタ

こちらは宅内の配線に使うもの.見分け方は赤色の部品が入っているか,完成時根本が白色かどうか.型番は下記の通り.

・FAST(N)-SC-SM-UNI/GT【市販品】
 新品で約125,000円/100個(税抜)
・KY-FA SC「F」【N社支給品】

N社支給品について,KY共用外皮把持部材FA=FAST

F」の部分はおそらく
F=フジクラ
M=3M
Y=古河電工
S=住友電工
の略号であると思われる.他にも日立電線製もあるかもしれない.

この辺はY社が正電成和を通じて資料を出しているようである.


外皮把持スプライス

インドアケーブル,ドロップダウンケーブルの切断時復旧に使う電材.型番は

・MS961【古河電工】
 新品で約45,210円/20個(税込)
・ガイヒハジスプライス「S」【N社支給品】

Sなのにフジクラ製.


工具編

ファイバカッター

最近(2024年)は住友電工のFC-8R-MCが多く使われている様子。

他にも
・フジクラ CT-50
などもある。価格はオープン。


光ファイバ心線対照器

フジクラのFID-30Rが人気。価格はオープンだが、中古市場に多く出回っている製品でもあり、入手性は高い。

併せてData Controls Mini-Plug WDM1r-V2を使っている人が多い印象。下の画像はWDM1rだが、実はV2もある。光の波長は1577 nm、CATVや監視用の光は1490 nm、1559 nmで、これらをフィルタするために使うらしい。

下は使い方の例。COMに入力信号入れて、Pass1から光通信の信号を取り出す。


ケーブルタイ

タイラップとか、結束バンドとか、縛るヤツとか呼ばれるあれ。断トツでThomas&Betts の Ty-Rap TB-150X を使っている人が多かった。100本で1,200円くらい。

投稿日:
カテゴリー: 回線

作成者: rarafy

2013年くらいからUnityを触っているかもしれません。 特に書くこともありませんが、趣味は部屋の掃除です。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です