【Cisco】スイッチの初期設定

普通のスイッチでは不便なことが増えてきたので、業務用スイッチを揃えました(図1)。

図1.Cisco Catalyst 2960S-48TS-S

Cisco製、1000BASE-Tに対応しているらしいです。オンラインサイトで入手しました(図2)。

業務用スイッチは普通のそれとは異なり、単にLANケーブルを挿すだけでは使えません。
本記事で、L2スイッチを使える状態にします。

図2.Cisco Catalyst – ヤフオク

ルータ・コンソールとの接続

Cisco機器を操作するために最低限必要なものは、パソコン、コンソールケーブル、Cisco機本体の3点です。
USB⇔RJ-45ケーブル」を使って一発変換するのが安価です。この記事では「RJ-45⇔D-sub 9ピン」および「D-sub 9ピン⇔USB」を合体させて使います(図3)。

図3.ロールオーバケーブル

まず、スイッチのコンセントを挿して電源を入れます。
次に、スイッチとルータLANケーブルで接続します。どのポートでも構いません。
最後に、スイッチ本体のConsoleポート(水色)に先ほどのケーブルを挿し、反対側をPCのUSBポートに挿します(図4)。

図4.コンソールポート

コンソールアクセス

Windowsでセットアップする場合、TeraTermを使います。ココからダウンロードします。Macの人はiTerm2を使うと良いです。
デバイスマネージャで、USB Serial COM Portの番号を確認します。今回は「9」が割り振られているようです(図5)。

図5.デバイスマネージャ

次に、TeraTermを起動します。
シリアルにチェックを入れ、該当ポートを選んでOKを押します(図6)。

図6.TeraTerm上の操作

初期設定

図7のように、黒い画面が表示されたら、Enterキーを押します。

図7.TeraTerm コンソール接続

そして、しばらく待っていると、”Would you like to enter the initial configuration dialog? [yes/no]”と表示されます。

--- System Configuration Dialog ---
Would you like to enter the initial configuration dialog? [yes/no]:no

Press RETURN to get started!

コマンドでセットアップを行うため、noを選択します。Enterキーを2回押します。
しばらく待っていると、”Switch>”と表示されます。特権EXECモードに入るため、“enable”を入力します。

Switch>
Switch>enable
Switch#

すると、表示が”Switch>”から”Switch#”に変わることが分かります。

ターミナルの設定

次に、ターミナルのメッセージが途中で切れて面倒なので、次を打ち込みます。
ちなみに、Cisco IOSでは省略表現が有効です。

Switch#term leng 0
Switch#conf t
(config)#line cons 0
(config-line)#logg sync
(config-line)#end

↓省略表現を使わない場合↓
Switch#terminal length 0
Switch#configure terminal
(config)#line console 0
(config-line)#logging synchronous
(config-line)#end

ポートの設定

ここで、ポートの状態を確認します。

Switch#show ip interface brief

すると、”administratively down”となっているポートがあるかもしれません(図8)。

図8.インターフェイスの状態

家庭で使う場合、使えないポートがあると不便です。もちろん有効化します。

Switch#conf t
Switch(config)#int Gi 0/44
Switch(config-if)#no shutdown
Switch(config-if)#exit

↓省略表現を使わない場合↓
Switch#configure terminal
Switch(config)#interface GigabitEthernet 0/44
Switch(config-if)#no shutdown
Switch(config-if)#exit

PortFast機能の有効化

スパニングツリーを使わないことが確定している場合は、以下のコマンドも打ち込みます。通常、Ciscoのスイッチはリンクアップまで30秒ほどかかりますが、この時間を短縮できます。

Switch(config)# spanning-tree portfast
Switch(config)# exit

↓IOSのバージョンによってはこちらを使う↓
Switch(config)# spanning-tree portfast default
Switch(config)# exit

デフォルトゲートウェイの設定

これを忘れるとネットに繋がりません。192.168.100.1の部分は自宅のルータのアドレスに合わせて変更してください。

Switch#conf t
Switch(config)# ip default-gateway 192.168.100.1

時刻の設定

日本時刻を使います。

Switch#conf t
Switch(config)#clock timezone JST 9
Switch(config)#exit

ついでに時刻を手動設定します。

Switch#clock set 18:00:00 14 April 2021

再起動する度に設定し直すのは面倒なので、自動同期の設定もしておきます。NTPサーバのアドレスを確認し、

Switch#conf t
Switch(config)#ntp server ntp.nict.jp
Switch(config)#ntp server pool.ntp.org
Switch(config)#exit

ダメそうだったら、nictのipアドレス(61.205.120.130)を”ntp.nict.jp”の代わりに打ち込みます。
ついでに本当に動作しているか確認します。

Switch#show ntp associations

	address           ref clock     st  when  poll reach  delay  offset   disp
	 ~91.207.136.55   89.109.251.23  2    41    64     1 300.95 -23.575  0.087
	*~133.243.238.243 .NICT.         1    49    64     1 82.713  -4.772 7937.5
	 * master (synced), # master (unsynced), + selected, - candidate, ~ configured

時刻についてはこのサイトが詳しいです。

保存・終了

このままだと、データがシャットダウン時に消えてしまいますから、保存します。

Switch#wr mem

↓省略表現を使わない場合↓
Switch#write memory

もしくは”copy running-config startup-config”と打って、Enterキーを2回押します。

Switch#copy running-config startup-config
Destination filename [startup-config]?
Building configuration...
[OK]

以上で、Ciscoのスイッチを使うための設定は終了です。

Switch#exit

で、コンソールモードを終了できます。

なお、この後は必要に応じて
ssh / Telnetの設定(リモートでPCからコンソールを開けるようにする)
 → こちらのサイト(ネットワーク入門サイト)
リンクアグリゲーションの設定(スイッチ同士の接続・冗長化)
 → このページ(【Cisco】リンクアグリゲーションを設定する)
光ケーブルの接続設定
 → このページ(【Cisco】光ファイバを使う)
スパニングツリーの設定
 → 後日執筆予定(2021/05)
などの手順を行います。

作成者: rarafy

2013年くらいからUnityを触っているかもしれません。 特に書くこともありませんが、趣味は部屋の掃除です。

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